ものづくりは趣味なのか仕事なのか

好きなことを仕事にするとよく言いますが、好きなことを熱中してやっていたら気がついたら仕事にもなってたというのが理想であり、本来の姿だと思います。今はお金を稼ぐこと=仕事という概念が広がっていますが、お金を稼ぐ以外にも世の中にはたくさんの素晴らしい仕事があふれています。例えばお母さんが子供に絵本を読み聞かせてあげるとか、オフィスに落ちてるゴミを拾うとか。今回はそんなことを交えながらものづくりについて考えてみたいと思います。

ものづくりは趣味なのか

ものづくり特に手芸などは「趣味」と呼ばれることが多いです。世の中はどうしても仕事と趣味を区別する傾向にあって、趣味でやっていることにお金をもらうなんてと考えている人も少なくありません。だからなのか分かりませんが、ハンドメイドの商品を販売できるオンラインサイトでは、明らかに材料費や手間に見合わない価格で商品を販売している人が多いです。

私は誰かが手で作ったものは、どんなものでも価値があると思っています。だからものづくりは趣味であっても良いし、それを仕事にしたって良いでしょう。自分で作ったものをお金と交換したいと思えば自信満々のものを作って、それに見合う価格で売ればいいと思います。他の人の価値観を刺激したり、作品を見てもらって意見を取り入れることでブラッシュアップしたいのであれば、展示会を開催しても良いでしょう。でも趣味だから仕事にしたいという感覚ではなくて、好きでとにかくやっていたら仕事にもなっていったという方が感覚的に近いでしょう。

ものづくりは実はもっと単純で、人々の造り出したいという欲求であって、もしかしたら趣味でも仕事でもなくて「生き方」とか「存在」とかそういう言葉の方がしっくりくるのではないかと思います。自分が作ったものを人に買ってもらったり見てもらうことで存在意義が明確になるといった感じで。現代社会では自分の時間をかけたものをお金に交換することで成り立っているので、最終的にはそれを仕事にするという選択になるのだと思いますが、本来は別に仕事にしなくても良いし、仕事にしなくても続けられることが理想だと思います。

ものづくりを趣味でも仕事でもなく生活にする

「趣味」という言葉のイメージが良くないのかもしれません。私たちはどこかで仕事は辛くて大変なもので、楽しんでやるなんて失礼なんじゃないか(何に対してか分かりませんが。)という考えがあって、そのことが手と頭をストップします。もちろん仕事は大変なことだし、ものづくりを仕事にするというのは計り知れない努力がいると思います。でも子供の頃の様に好きだから一生懸命やっていたら特別なものになったという感覚の方が自然だし、楽しくものづくりを続けられる様な気がします。

そこで私が今考えることは、ものづくりを趣味や仕事という言葉でくくるのではなく、生きていく中での自然な一つの行為として捉えることです。人間はこれまでたくさんのものやサービスを創り出してきました。それは本来お金を稼ぎたいからとか、認められたいからというものではなかったはずで、人には創り出すこと自体ごく自然な行為なのではないかと思います。

だからものづくりももっと気楽に自分の生活をより豊かにするために、作っている時間を楽しむために自然にやったらいいと思います。

 

そうは言ってもものづくりというのは時間がかかります。私の今の課題はその時間をどう捻出するかです。普段の生活をしながらゆったりとものづくりをする時間を作る。これは大変なことですが、絶対に誰にでも可能になる日が来ると思っています。

ウィービング作家・講師をしています。2015.7~2018までに500名以上がワークショップに参加。2019年はブログやYouTubeで情報をシェアしながら東南アジアの国々でウィービングしています。