中目黒FLATMATEでの3年半を終えて

2015年7月中目黒に英会話とものづくりのスペース"FLATMATE"をオープンしました。

4年間会社勤めをしていた私はその間「自分にしかでいない仕事をしよう」と常に心に思っていました。また同時に会社の中で出来る事の限界を感じていて、その気持ちがどんどん大きくなっていきました。

FLATMATEをオープンしたときのこと

社会人になって5年経ったら自分で何か事業を始めようとふわっと考えていた思いが「あ、今かもしれない」と私の背中を押しました。

私は両親がジャズ喫茶を営んでいた影響もあり、将来は自分の店を開こうと小学生の頃からずっと夢見てきました。イギリスに留学したとき見ず知らずの人とシェアして住んだフラット(FLAT=イギリスでアパートのこと)のこと、大学の卒業制作で作ったシェアして座るベンチ、知らない人が集まってそれぞれの好きな事をする空間。そんな繋がっていない様でなんとなく繋がっている空間ができたらと本当にぼんやりとしたイメージで始めたのがFLATMATEでした。

最初の頃は冗談じゃなく一人も来ない日もたくさんありました。それでもホームページを作ったり、イベントを開いたり、外国人のスタッフに協力してもらってオリジナルのテキストを作ったりと何かしら工夫しているうちに、だんだんとFLATMATEがぼんやりとしたイメージからくっきりとした他にはない空間になっていきました。

FLATMATEに来る人、一人一人が空間に雰囲気を残していって、趣味や性格は違っても何か同じ雰囲気を共感できる人たちが集まって全員で"FLATMATE"を創り上げました。久々にFLATMATEを訪れる人は口を揃えて「あ〜、落ち着く。」と言ってくれましたが、本当にこんなに落ち着く空間はなかなかないと思います。FLATMATEに来てくれた全員のおかげで一つしかない大切な心地よい空間が出来ました。

FLATMATEを無期限休業することにした今

そんな大切な場所を私は閉めることにしました。オープンから3年半が経ち、そろそろ新しい事を始める頃かなと決断しました。それでも「無期限休業」という名目なので、もしかしたら時が経ってまた始める事があるかもしれません。

FLATMATEを閉めるにあたって生徒さんに告知をしたり、物を片付けたりしてここ数ヶ月を過ごしましたが、終わるという実感が全然湧いてこず、不思議なものだなと思っていました。FLATMATEがなくなって2週間経った今も目が覚めたら毎日通ったあの緑道を自転車で走って中目黒に向かっている気がして、未だ実感がないのです。でも不思議と悲しいという思いはあまりなく、いつも通りの毎日を今日も過ごしているというそんな感じです。

とにかくあの共感が創り上げた心地の良い空間がなくなってしまったので、文章を通して新たな場所を築き始めることにしました。

ウィービング作家・講師をしています。2015.7~2018までに500名以上がワークショップに参加。2019年はブログやYouTubeで情報をシェアしながら東南アジアの国々でウィービングしています。