私がなぜものづくりを教えようと思ったか

私は2015年に会社勤めを辞めて中目黒にFLATMATEというスペースを始めました。それから子供の頃からずっと生活の中にあった「ものづくり」を教えることを始めました。もともと私が伝えたかったのは、やり方や技術ではなくて、ものづくりの楽しさと大切さでした。

 

 

ものづくりと私

私は小さな頃から手で物を作ること、特に手芸が大好きでした。小学校3年生の頃からファッションに興味を持ち始めました。大人の服を手縫いでリメイクしたり、母に編み物を教わったりして、時間を忘れて好きなものを作っていました。

例えばデニムパンツを裏返してロングスカートに作り替えたり、端切れを使ってぬいぐるみを作ったりしました。手を使って何かを作り出したり作り替えたりすることに夢中でした。

突然思いついた様に作り出すので、遊びに来ていた兄の友達にびっくりされたのを今でも覚えています。

私のやりたいことを止めたりせずに放って置いてくれた(応援してくれた)両親に感謝です笑

 

 

個性と私

私にとってものづくりは自分を表現する手段です。もともとファッションに興味を持ったのも、第三者に自分の個性を見て欲しかったというのがとても大きかったのだと後から気がつきました。

でも大人になって様々な人に出会う中で、自分の個性を恥ずかしがらずに第三者に見せることは必ずしも容易なことではないのだと知りました。私は他の人の個性にとても興味があるし、自分とは違うからこそ、その個性をどんどん表現して欲しいと思っています。そして、人によってはそれが出来たら気持ちが少し楽になるのではないかと思っています。

だから私はものづくりを教えることを始めました。今まで500人以上の人にウィービングやマクラメなどのものづくりを教えてきましたが、誰一人として同じものを作った人はいません。なぜなら手で作っているからです。意識しなくても作品に個性は現れていて、私には一つ一つがとてもかけがえのないものに見えました。私には作れないものを目の前の人が作っていて、それがすごく愛おしいのです。

自分を表現する手段は何でもいいと思います。口に出して表現するのが好きな人もいれば、着る服で表現する人もいます。歌や絵を通して想いを表現する人もいれば、文章にして表す人もいます。ワークショップを通じて「私にはものづくりが合うな」とか「ものづくりって気持ちいいな」って気がつく人が数人でもいたら私は嬉しいです。

 

 

手芸と私たちの生活

最近読んだ本に「今を生きる人たちは、歴史上最も偏見のない人たちだ」と書かれていました。私はそんな時代に生まれたことを心からラッキーだと思っています。インターネットやSNSを通じて自分の周りに生きている人以外の人たちや、彼らの多様な価値観を日常的に目にする様になりました。

私は「自分にしか出来ないこと」を常に考えて生きてきました。そんな中で見つけた使命は、個性を表現するお手伝いをすることだと思っています。これからも私は自分の個性を「恥ずかしい」と思わず大切に、そして表現する人が少しでも増える様、使命を果たしていきたいと思っています。

 

 

ウィービング作家・講師をしています。2015.7~2018までに500名以上がワークショップに参加。2019年はブログやYouTubeで情報をシェアしながら東南アジアの国々でウィービングしています。